「薬薬連携」に力を入れる薬局で実践されている取り組みの事例をご紹介します。

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「薬薬連携」に力を入れる薬局で実践されている取り組みの事例

2021年1月29日更新

トピックス

  • 薬薬連携とは、病院薬剤部と薬剤師の連携によって地域医療を充実させる取り組み
  • 副作用を精査して医師に報告したり、服薬の工夫をケアマネージャーと共有したりする
  • 医療に関わる多職種が患者や家族と連携を密にすることで、患者の健康をサポートできる

 従来、患者と薬剤師は、薬局での服薬指導以外にコミュニケーションをとる機会がありませんでした。しかし、現在は医療機関等と薬剤師が情報を共有する「薬薬連携」により、地域医療に積極的に介入しようとする調剤薬局、ドラッグストアが増えています。「薬薬連携」の具体的な取り組みにはどのようなものがあるでしょうか? 実際の事例から、薬薬連携に力を入れる薬局で勤務するうえで重要な心構えをご紹介します。

「薬薬連携」の基本的な考え

 薬薬連携とは、薬局薬剤師と病院の薬剤部が連携することで、患者の正確な薬歴を共有し、安心できる薬物療法を提供する取り組みです。これまでも、患者が入院する際は医師の紹介状や患者の持参薬で薬歴を確認してきました。しかし、記載内容や患者の記憶が不正確である場合は、投薬によって患者の治療に影響が及びかねません。薬薬連携の基本的な目的は、病院とかかりつけ薬局が患者の正確な薬歴を共有し、事故を防ぐことにあります。

 薬歴管理のために使用するツールは「お薬手帳」と「施設間情報連絡書」の2つです。お薬手帳には、調剤の記録やアレルギー歴、副作用情報などを記入し、病院薬剤部と薬局薬剤師間で情報を共有します。お薬手帳の紙面に詳細を書き切れない場合は施設間情報連絡書を用いて情報を共有します。

薬薬連携の取り組みとは

「かかりつけ薬局」や「健康サポート薬局」では、病院の薬剤部だけでなく、在宅介護に関わるケアマネージャーや家族と連携することで、服薬管理の精度を高める取り組みが進んでいます。その代表例には以下のものがあります。

在宅訪問薬剤管理指導

 処方医が作成した薬学的な管理計画にもとづき、薬剤師が患者の自宅を訪問して、服薬指導や服薬支援、残薬の有無の確認などを行い、訪問の結果を処方医に報告する業務です。原則的には通院が困難な方に対して実施しますが、認知症が始まった方や、高齢の単身生活者など、服薬を忘れてしまうことが多い方も指導対象になります。

 薬剤師が「お薬カレンダー」などを使用して服薬指導を行うので、患者はその日に飲む薬が一目でわかり多重服用を防ぐことができます。また、実際の服薬状況に合わせて、薬剤師から処方医に患者にとって最適な服薬回数や薬の形状等を提案することもできます。

新薬・ハイリスク薬の経過観察

 薬剤師が継続的に薬剤管理を行うことには患者だけでなく医療機関にとっても大きなメリットがあります。それは、新薬やハイリスク薬を処方した場合に、薬剤師が皮膚や血管などのチェックポイントを見ることで、患者の体質に合った処方を考えられる点です。患者の訴えた症状が薬の副作用であるかどうかは、家族やケアマネージャーには判断できないポイントなので、薬剤師が積極的に経過観察に介入することで、より患者に寄り添った医療サービスが提供できます。

薬薬連携の課題

 ケアマネージャーや訪問看護師、作業療法士など、患者との距離が近い医療スタッフには、薬の管理も含めて十分に面倒を見ているという自負があります。薬剤師が地域医療で専門性を発揮するには、「薬の専門家」として無理に在宅医療に介入するのではなく、薬局に訪れた患者の些細な変化に気を配り、「薬のことならいつでも相談してほしい」という姿勢をアピールすることが大切といえるでしょう。

かかりつけ薬局への転職でスキルアップを

 超高齢社会に備えて地域医療のあり方が見直されるなか、薬剤師には患者の身近な医療スタッフとして、健康についての悩みを気軽に相談できる窓口になることが期待されています。かかりつけ薬局や健康サポート薬局で患者さんの相談に応じる経験は、キャリアアップを考えるうえでも重要になるでしょう。

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監修者のご紹介

星野 匡宣(薬剤師)

1998年、昭和薬科大学卒。多摩大学大学院にてMBA取得。
調剤薬局チェーンにてマネージャーを経験後、2009年にファーマリンクに入社。現在は、2023年にファーマリンクと合併したブラン・ド・ブランの執行役員。キャリアカウンセラーとしても活躍中。

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