薬剤師の転職回数、何回までならOK?転職を成功させるコツは……

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薬剤師の転職、何回までならOK?回数が多いと不利になる?

2021年1月29日更新

トピックス

  • 最初の転職は2~3年目と10年目前後が多く、特に第二新卒枠での転職は難易度が比較的低い
  • 20代で2回、30代で3回、40代で3~4回程度であればマイナスイメージをもたれにくい
  • 「ずっと働く」を実現するには、職場見学の機会や紹介予定派遣を利用するのも有効

 薬剤師業界は他の業種に比べて転職が活発と言われていますが、「自分の転職回数、多すぎ?」「転職のサイクルが早い気がする」「回数が多いと転職に悪影響がある?」など、転職の回数に不安を持っている薬剤師の方も少なくありません。

 そもそも、薬剤師の方はどのくらい転職を繰り返しているのでしょうか?そして、転職の回数はどのくらい影響するのでしょうか?回数が多くても、転職を成功させるコツはあります。転職回数に関する不安を解消し、満足度の高い転職を実現させましょう。

薬剤師の転職状況は?

 まずは、一般的な薬剤師の転職状況についてご紹介します。ご自身の状況と照らし合わせながら、転職回数が多いのかどうかを確認してみましょう。

最初の転職は、入社何年目?

 一般的に「一度就職したらとりあえず3年は頑張る」と考える方は少なくないですが、若手薬剤師の場合は3年を待たずに転職するケースも珍しくありません。「最初の転職のタイミング」は2~3年目と10年目前後が多いようです。

 薬剤師の場合、「新卒より教育コストを抑えられる」「新卒人材の確保が難しい」といった理由から第二新卒を採用したい中小企業も多くあります。そのため第二新卒枠での転職は難易度が比較的低く、よりよい環境を求めやすいので2~3年目の数字が高くなっていると言えそうです。

 それ以降は職場や仕事に慣れてきたということもあり、安定志向から転職者は少しずつ減っていきます。10年目が多い理由は、結婚・出産といったライフステージの変化にあると考えられるでしょう。

一般的な薬剤師の転職回数は?

 セキュア・テクノロジー・パートナーズが2010年4月に公表したアンケート調査データによると、薬剤師では転職「2回」「3回」の方が業界全体の約56%を占めています。一方で、全業種における転職回数は、「1回以内」の割合が全体の32%と最多(厚生労働省の「雇用構造調査(転職者実態調査)個人調査2006」)。これを見ると、薬剤師は他業種より転職が多い傾向があると言えるでしょう。

薬剤師の平均勤続年数は?

 セキュア・テクノロジー・パートナーズが2010年4月に公表したアンケート調査データによると、薬剤師では転職「2回」「3回」の方が業界全体の約56%を占めています。一方で、全業種における転職回数は、「1回以内」の割合が全体の32%と最多(厚生労働省の「雇用構造調査(転職者実態調査)個人調査2006」)。これを見ると、薬剤師は他業種より転職が多い傾向があると言えるでしょう。

薬剤師の平均勤続年数は?

 ネグジット総研の「就労意識に関するアンケート調査」(2010年)によれば、薬剤師の平均勤続年数は2.5年が6.5%、3年が17.1%、3.5年が7.3%、5年が10.6%、10年が13.0%。勤続年数3年を区切りに転職する方が多いことが分かります。

 また厚生労働省の調査では、薬剤師の平均勤続年数は20代後半の男性で約2.8年、30代後半の男性で約6.8年(賃金構造基本統計調査/2012年)、薬剤師全体の勤続平均年数は6.7年(実労働時間数と月間給与額/2016年)となっています。「勤続1~2年という短いスパンで転職をする方はさほど多くない」ということを裏付けるデータとも言えるでしょう。

データから分かる【薬剤師】転職状態の傾向まとめ

 転職に関して上記のデータを総合的に見ると、以下が薬剤師における転職の平均的なイメージといったところでしょう。

  • 〇新卒入社の場合、勤続3年未満での転職も比較的活発
  • 〇薬剤師業界での勤続年数は、3年~10年
  • 〇薬剤師の半数は2~3回程度の転職経験がある

薬剤師の転職で、回数は気にすべき?

 一般的な職種では、転職回数が多いほど転職活動が不利になる傾向があると言われています。「採用してもすぐに離職してしまうのでは?」「柔軟に対応するのが難しい人なのでは?」「コミュニケーション能力などに問題があるのでは?」などと面接官に勘繰られてしまうからです。ですが、薬剤師業界においては一般的な職種ほど転職回数を気にする必要はないでしょう。

慢性的な人材不足による「売り手市場」から、急速な「買い手市場」へ

 厚生労働省が2014年に発表しや資料「平成 18 年度と 25 年度の求人倍率」によると、薬剤師の有効求人倍率は10.05倍。全職種を合わせた求人倍率が1.37倍であることを考えると、薬剤師の人材不足がどれほどであったのかが分かります。

 しかし現在は、2020年の新型コロナウイルスの影響による処方せん枚数の低減などが原因で、急速な買い手市場に転じています。

転職回数は「3回」までであれば普通

 人事担当者が転職回数を気にするのは3回目からが多いようです。1回・2回の転職歴が気になると答えた人事担当者は10%未満にとどまり、他業界の転職市場でも1回や2回であれば転職はとくに問題視されません。

 薬剤師の転職状況を見ると2回までの方が最も多く、転職を2~3回している方は50%以上に上ります。薬剤師の場合、転職回数が30代までに上限3回であれば、転職回数そのものがデメリットになることはあまりないと言えるでしょう。

そもそも年齢に応じて転職回数は増えるもの

 どの業種にも言えることですが、年齢に応じてライフステージは変わっていきます。結婚、子供の誕生、マイホームの購入など、お金がかかるようになるにつれてキャリアアップ・優遇改善のために転職をされる方が増えることは珍しくありません。

大切なのは回数よりも転職に至る理由や背景

 選考の際に、ほとんどの採用担当者は転職の回数を確認しています。ですが、採用担当者が気にしているのは回数以上に、「これまでどんな転職をしてきたか」という理由・背景にあたる部分です。

 会社の業績悪化による自主退職や転勤、会社の倒産など、やむを得ない事情で転職される方もいるでしょう。また、直近の勤続年数が5年以上となり、スキルアップや優遇改善のために転職を選択する方も少なくありません。こうした理由やビジネスパーソンとして「妥当」「適切」と考えられる理由がある場合は、きちんと理由を説明できれば不利にはならないと言えます。

「転職を繰り返すイメージ」を与える回数の目安は?

職業形態によっても違いはありますが、薬剤師の場合は目安として20代で1~2回、30代で2~3回、40代で3~4回程度であれば「転職を繰り返している」というイメージを与えません。

業績不振による倒産、職場でのパワハラやいじめ、結婚・出産・パートナーの転勤など、客観的に納得できる理由によって転職回数が増える場合は、上記の数字+1~2回ほど転職回数が増えても問題はないでしょう。

職場別、転職回数は何回までならOK?

 それぞれの職場(調剤薬局・ドラッグストア・病院・企業)によって働き方が異なるため、薬剤師の転職回数の目安も変わってきます。続いては、職場別に「許容範囲」とされる転職回数を見ていきましょう。

調剤薬局

 調剤薬局は人材不足が続いていることもあり、2~3回までの転職なら不利にはなりません。

ドラッグストア

 ドラッグストアは全国的に増えており、また24時間365日開店のお店も多いのが特徴です。こちらも薬剤師の人材不足に悩まされている状況なので、2~3回までであれば転職は難しくないでしょう。

病院

 病院の薬剤師も、総じて2~3回までであれば不利にはなりません。ただし、勤務条件や待遇の良い国公立病院、民間の大規模病院は人気が高いため、1~2回と転職回数が少ない方のほうが採用されやすいです。

企業

 営業職のMRは高年収な上に薬剤師免許が必要ないため、他業種からの応募も多く競争が激しいです。応募者の多くが転職をあまり繰り返していないため、転職回数が多いと悪い意味で目立ってしまうことも。転職回数が3回以上の薬剤師は、内定を獲得しにくい傾向があります。

覚えておきたい、転職を繰り返すデメリット

 一般の職種と違うとは言え、薬剤師でも転職を繰り返すことで先の人生に思わぬデメリットをもたらす可能性もあります。転職を繰り返すことのデメリットを確認し、「本当に今転職すべきなのか」を検討してみてください。

書類審査に通りにくくなる

 短期間で転職を繰り返している場合、「転職を繰り返す=すぐに辞める可能性が高い」と判断されやすくなります。「忍耐力がない」「職場になじめない」「パーソナリティに問題がある」と思われてしまうかもしれません。企業としては多くの手間と時間と費用をかけて採用するわけですから、「できるだけ長く働いてくれる人材に内定を出したい」というのが本音です。

 他の応募者の転職状況と比較して、転職を繰り返す傾向のある薬剤師は書類審査の時点でふるい落とされる可能性が高くなります。

転職を繰り返すと年収が上がりにくい

 最近は少しずつ変わってきましたが、日本企業の多くはまだ年功序列の雇用制度で、長く勤めるほど昇給・昇格しやすい構造になっています。転職を繰り返せば昇給・昇格の前に職場を離れることになり、転職するごとにゼロに近いところからのスタートに。その結果、年収アップの希望から遠のいてしまうのです。

退職金が少ない(ない)ことが多い

 退職金は勤続年数によって変わってくるもの。頻繁に転職をすることで、退職金の額は下がってしまいます。また、勤続年数が短いうちの退職、とくに勤続3年未満で退職する場合は、退職金がそもそも発生しないケースも少なくありません。

一貫したキャリアを形成しづらい

 勤続年数が少なければ、任される仕事内容や責任の範囲も増えません。特定業種(病院・調剤薬局など)の薬剤師としてのスキルや経験を十分に得られないことも考えられるでしょう。アピール要素となる一貫したキャリアが形成しにくいことも、転職を繰り返すことのデメリットになります。

 「何が何でも転職」「とりあえず転職」といった曖昧な動機による転職は、キャリア形成にとどまらず金銭・優遇面でも不利になりやすいため避けたいところです。

「次こそは転職したくない」を実現するコツ

 転職にはリスクがあり、体力を必要とするものでもあります。できれば転職を繰り返したくないですよね。だからこそ、転職を考えているなら「次の職場でずっと働くこと」を目指しましょう。

職場見学は必須

 狭い空間で同じメンバーと働く環境に置かれることから、「人間関係」のもつれによるトラブルが少なくない薬剤師業界。実際、人間関係は薬剤師の離職理由のトップ3に入ります。人間関係のトラブルをできるだけ避けたいという方は、直接職場に足を運び、人間関係を含めた職場の雰囲気を自分の目で確かめてみましょう。

紹介予定派遣を選ぶ

 紹介予定派遣とは、「派遣として働きはじめ、派遣契約終了後も仕事を継続したいと思ったら正社員に切り替えられる」という契約を前提とした派遣形態です。事前に職場の雰囲気や人間関係を知ることができるため、ミスマッチが生じにくく、転職リスクを減らせます。

経験豊富なキャリアカウンセラーに相談する

 薬剤師業界は他業種と比べると、業務内容も転職傾向も少し特殊です。勢いで転職を決めずに、業界について熟知した薬剤師専門のキャリアカウンセラー等に相談することが得策と言えます。

 あなたの転職動機が貴重な転職回数を消費するのに相応しいものなのか、今の悩みを転職せずに改善できる方法はあるのかなど、薬剤師専門の紹介会社ならではのアドバイスがもらえるでしょう。いざ転職に踏み切る際は、最新の業界情報に基づいて、適性や希望に合った転職活動をすることが転職を成功させるポイントです。

薬剤師だからこそ意義のある転職を!

 薬剤師業界はそもそも転職活動が活発なため、転職回数の多さを過度に気にする必要はありません。しかし、だからと言って転職を焦ったり、安易に考えたりするのは考え物です。転職には時間も体力も精神力が必要で、ストレスも多くかかります。「次の転職先を最後にしたい」なら、慎重に、スキルやライフプランに基づいた転職活動を行いましょう。

 転職の際には、現役の薬剤師であり経験値の高いキャリアカウンセラー・コンサルタントが在籍する「ファーマリンク」をご活用ください。あなたの人生において「大切な節目になった」と言える転職を実現できるよう、全力でサポートいたします。

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監修者のご紹介

星野 匡宣(薬剤師)

1998年、昭和薬科大学卒。多摩大学大学院にてMBA取得。
調剤薬局チェーンにてマネージャーを経験後、2009年にファーマリンクに入社。現在は、2023年にファーマリンクと合併したブラン・ド・ブランの執行役員。キャリアカウンセラーとしても活躍中。

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