AI(人工知能)の普及で考えるべき薬剤師のあり方

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AI(人工知能)の普及で考えるべき薬剤師のこれから

2021年1月29日更新

トピックス

  • 薬剤師の職場では医薬品情報を管理する業務にAIが使われ始めている
  • AIの活用で薬歴管理や在庫管理に関わるヒューマンエラーが防げる
  • 一部の業務をAIに任せれば、薬剤師はコミュニケーション能力が必要な作業に集中できる

 近年AI(人工知能)は目覚ましく進歩しており、AIを活用して仕事をどのように効率化するかはあらゆる業界の課題です。「薬剤師はAIに仕事を奪われるのか?」と不安になる前に、AIの得意、不得意を知り、上手に利用する方法を考えましょう。AIが普及する今後、薬剤師にはどのような働きが求められるのでしょうか?

AI(人工知能)はすでに薬剤師の職場で活躍している

 慢性的な人手不足が続く医療現場において、AIなどの最新技術を導入し業務の効率化を図ることは急務です。一部の薬局では、医薬品情報業務を中心にAIが導入されています。

  AIの特徴は、多様な情報を記憶することでスピーディーに最適解を導き出せる点です。AIに膨大な資料をインプットして学習機能を働かせれば、これまで困難だったデータ解析も容易にできるようになります。すでにAIを導入している医療機関では、AIに医薬品の添付情報や患者の薬歴などを記憶させ、DI室への問い合わせ等をデータベース化する動きも進んでいます。

 AIを活用して業務効率化を図る取り組みは、病院だけでなく薬局や製薬会社、医薬品卸業者まで広がっていくと見られます。ただし、患者の顔色や会話の反応を見て、調剤や服薬指導をする業務は現状、薬剤師でなければできません。今後はAIと薬剤師が共存し、仕事を分担することで医療サービスを充実させることが求められていくでしょう。

AI(人工知能)の活用で効率化できる仕事の例

 調剤をはじめ、患者からの問い合わせ対応や医師への疑義照会など、薬剤師の仕事には手作業で行うものが少なくありません。これらの作業をAIが代行できるようになれば、薬剤師は今後ニーズが増大すると見られる在宅訪問や「かかりつけ薬剤師」としての対人業務にリソースを集中させることが可能になります。

 AI活用の一例として、調剤薬局に服薬指導をサポートするシステムの導入が検討されています。このシステムは、患者のデータをインプットすることにより、服薬指導の候補を表示することができるというものです。また、AIのデータベースを活用しながら服薬指導すれば、薬歴の記載漏れのようなヒューマンエラーも防ぐことができます。

 さらに、在庫管理や問い合わせ対応などの煩雑な業務も、AIを活用することによって大幅な効率アップが期待されています。

AI(人工知能)時代に備えて身につけるべきは「コミュニケーション能力」

 前述のとおり、AIは薬剤師に取って代わるものではなく、その役割は限定的なものでしかありません。そのため今後は、「AIが得意な業務はAIに任せて、人間にしかできない仕事は人間が行う」といった、作業の振り分けが必要です。

 なかでも、患者との対話は薬剤師にしかできない重要な業務です。人間らしく温かみのある問いかけによって、副作用の悩みや飲み忘れなどの有無を確認し、患者の状態をしっかり把握することが患者の健康維持につながります。

AI(人工知能)活用の広がりを機に薬剤師業務を見直して

 薬剤師に限らず、医療従事者は人の命を預かる重要な仕事を担っています。患者とのコミュニケーションから悩みを聞き出し、場合によっては医師に対して処方提案を行うことも薬剤師の大切な仕事です。薬剤師がすべてをこなしていた時代には見えてこなかった、「薬剤師が本当にすべき業務とは何か」という命題を、AIの本格導入が目前となった今こそ考える必要があるのかもしれません。

 また、AIが薬剤師に取って代わることはなくても、AIを活用できない薬剤師が時代に取り残されることは十分にあり得えます。今後は薬学知識やコミュニケーションスキルを研鑽すると同時に、AIについての理解を深めていきましょう。

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監修者のご紹介

星野 匡宣(薬剤師)

1998年、昭和薬科大学卒。多摩大学大学院にてMBA取得。
調剤薬局チェーンにてマネージャーを経験後、2009年にファーマリンクに入社。現在は、2023年にファーマリンクと合併したブラン・ド・ブランの執行役員。キャリアカウンセラーとしても活躍中。

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