トピックス
- 薬剤師は年々増加しているが、それ以上に需要が増している
- 薬剤師は都市部や一部のエリア、路線に集中しており、地方では慢性的に薬剤師が不足している
- 地方では薬剤師確保をするために給与水準が高い。転職で年収アップを狙うならおすすめ
薬剤師の数は年々増えており、近い将来飽和状態になると言われていました。しかし、実際には薬剤師不足が深刻な地域も数多くあります。そのため、薬剤師が不足している地域では、給与を高くするなどして薬剤師の確保に当たっているのが現状です。転職して年収アップを目指すなら、薬剤師が不足している地域の求人を狙うのもひとつの方法と言えるでしょう。本記事では、薬剤師不足が特に深刻なエリアを紹介します。
薬剤師不足の原因は?
2006年、薬学教育6年制が開始されたことをきっかけに薬学系の大学や学部、学科は急増しました。間口が広がったことによって薬剤師の数は増加傾向にありますが、全体として見れば依然として薬剤師に対する需要は供給を上回る状態が続いています。
その原因は、医薬分業や人口の高齢化が進んだことで、薬局やドラッグストアの市場が拡大していることにあります。ドラッグストアの中には調剤薬局を併設した店舗も多いので、これらの増加店舗で新たに必要となる薬剤師は相当な数にのぼります。
薬剤師の数は増加しているとはいえ、免許を取得した人がすべて薬剤師として働いているわけではありません。また、薬剤師の約6割は女性で、結婚や出産などで休職中の人もかなりの数になります。派遣やパートなどで短時間だけ勤務している人も少なくありません。こうした事情も重なって、薬剤師不足がなかなか解消されないという実態があります。
薬剤師の数が多いのは都市部
薬剤師は都市部に集中する傾向があります。これは薬剤師に限ったことではありませんが、人口の多い都市部のほうが薬局やドラッグストアの数も多く、生活するのにも便利なのでどうしても人材が都市部に集中しがちです。
厚生労働省が発表した平成28年の「医師・歯科医師・薬剤師調査の概況」によると、「都道府県(従業地)別にみた薬局・医療施設に従事する人口10 万対薬剤師数」で全国平均の181.3人を上回ったのは、宮城、東京、神奈川、大阪、兵庫、和歌山、広島、山口、徳島、香川、高知、福岡、佐賀の13都府県のみとなりました。
薬剤師不足が特に深刻な地方
同調査では、人口10万人に対しての薬剤師数が最も少ないのは沖縄県(134.7 人)で、次いで青森県(143.5 人)、福井県(145.1 人)の順に人手不足が深刻であることが明らかになりました。全体的に見ると、東北地方や北陸地方、中部地方の一部と九州南部などのエリアにも平均を大きく下回る県が多いことがわかります。
薬剤師不足のエリアに転職で年収アップ
薬剤師不足が深刻なエリアでは、薬剤師が希少であることから高待遇が期待できます。また、都市部より物価が安いので生活にゆとりも生まれるでしょう。高齢者の比率が高いエリアなら在宅医療に関わる機会も多く、業務の中でスキルアップが図れます。理想の働き方やライフスタイルを実現するために地方薬剤師への転職を考えてみてはいかがでしょうか。
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